弱小サッカー部の始まり
田舎の小さな高校「青葉高校」。
ここのサッカー部は、創部以来一度も県大会を突破したことがなく、部員もわずか10人。
練習もまともに行われず、顧問の教師もただの数学教師でサッカー経験はゼロ。
そんな弱小チームに、一人の転校生がやってくる。
主人公・風間拓海(かざま たくみ)は、都会の強豪校にいたが、家庭の事情で青葉高校に転校。
彼は元々ユースチームに所属し、天才的なテクニックを持つが、ある事件をきっかけにサッカーへの情熱を失っていた。
最初は冷めた態度でサッカー部を見ていた拓海だったが、キャプテンの大谷圭吾(おおたに けいご)が熱心に勧誘し、しぶしぶ入部する。
しかし、彼は「こんなチームで勝てるわけがない」と冷ややかだった。
チームの成長と困難
拓海の加入により、部員たちの意識が少しずつ変わり始める。
彼の技術を目の当たりにしたメンバーは、「もっと上手くなりたい」と初めて本気で練習に打ち込むようになる。
拓海もまた、圭吾のひたむきな姿勢に影響され、徐々にサッカーへの情熱を取り戻していく。
さらに、廃部寸前だった部のために、マネージャーの佐倉陽菜(さくら ひな)や、OBの協力を得ながら、練習環境を整えていく。
そんな中、彼らは県大会に出場することになる。初戦の相手は昨年ベスト4の強豪校。
拓海の活躍でなんとか勝利するが、次の試合で強豪校に圧倒され、敗北を喫する。
悔しさをバネにした部員たちは、さらに厳しいトレーニングを開始。
だが、ここで拓海の過去が明らかになる。彼は元いたユースチームでの試合中、ミスをしたチームメイトを激しく責め、その結果、その選手はサッカーを辞めてしまったのだった。
罪悪感から「もう仲間を傷つけたくない」と思っていた拓海は、自分から距離を置くようになっていた。
しかし、圭吾や陽菜の励ましを受け、再び「仲間と共に戦う」ことを決意する。
全国大会への挑戦
翌年、青葉高校サッカー部は飛躍的に成長し、県大会で次々と強豪校を撃破。
決勝戦では、昨年敗れた因縁の相手と再戦することになる。
試合は激戦となり、一進一退の攻防が続く。後半終了間際、拓海が放ったシュートが決まり、ついに青葉高校は全国大会への切符を手にする。
全国大会では、各地の強豪が集結。
初戦を突破し、準々決勝、準決勝と進むが、決勝の相手は全国屈指の名門・鳳凰学園。プロ内定選手を擁する強敵だった。
試合当日、青葉高校は序盤から圧倒され、前半を0-2で折り返す。
しかし、ハーフタイムで圭吾が叫ぶ。「俺たちはここまで来たんだ!諦めるな!」
拓海も「みんなを信じる」と決意し、後半開始直後に1点を返す。そこから怒涛の反撃を見せ、試合終了間際、拓海が劇的なゴールを決める。スコアは3-2。
青葉高校は奇跡の逆転勝利を果たし、全国優勝を成し遂げる。
新たな未来へ
優勝後、拓海は涙を流しながらチームメイトと抱き合う。
「サッカーをやっていてよかった」と心の底から思った。
卒業後、拓海はプロへの道を歩み、青葉高校サッカー部も新たな世代へと引き継がれる。
かつて弱小だったチームは、今や全国屈指の強豪校へと成長していた。
そして、彼らの物語は次の世代へと続いていくーー。
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