あなたは、目の前に綺麗な物、可愛い物、カッコイイ物があったら、すぐ購入してしまい部屋に沢山の物が増え、物欲が止まらず後悔したことはありませんか?
以前、筆者も物欲で、特に服を衝動で沢山買い込んでしまい、着ないのに気分だけ高揚し、お金もないのに無駄遣いをしていたなと、すごく後悔していました。
そんな時に、TVで物が少ない生活の方が幸福度が上がるという事を知り、自分の悪い習慣を断ち切ろうと思い、そこから少しずつ物を減らすようになりました。
今では確実に必要なもの以外は購入しなくなり、服も数着で必ず着る枚数(シーズンに1~2着)だけ用意するようになりました。
そのおかげで現在は、貯金も増え、フットワークが軽くなり、スッキリした環境で生活することが出来ています。(よくミニマリストみたいだねと言われます(笑))
この記事を読むことで、「物欲がなぜ起きてしまうのか?」「本当に必要な物とはなんなのか?」という事が分かります。
本質的に何が問題なのかを理解しないと物欲は止まりません。
なので今回は、物欲が止まらない悪い習慣3選!人が本当に必要とする物は何か?についてお伝えします。
物欲が止まらない悪い習慣3選!
結論から言うと、こちらの3点です。
1.ネガティブな影響を受けている
2.今より幸せになれると信じている
3.成功を測る物差し
詳しく説明していきます。
1.ネガティブな影響を受けている
現代は、物や情報が溢れかえっている状況です。
ネットの広告などで絶えずメッセージを聞かされて、頭の中で整理が出来なくなり自然とネガティブ思考になっていきます。
たしかに、人は他の物や他人と比べてしまうので、劣っていると思うとネガティブ思考になってしまいますよね。
これは、満たされない欲望や自己評価の低下、そして比較によるプレッシャーなどが原因です。
具体的には以下のような例えが考えられます。
1. 無限の欲望
砂漠を歩いているときに少量の水を見つけたが、それを飲んでもすぐにまた喉が渇くように、消費社会では新しい商品やサービスが次々と現れます。
しかし、それらを手に入れても一時的な満足感しか得られず、次々と新しいものを欲しがります。
この無限の欲望が、最終的に「今あるもので満足できない」というネガティブな感情を引き起こします。
2. 自己評価の低下
消費社会では、常に最新の流行や技術を追い続ける必要があります。
まるでランニングマシンの上で走り続けるように、自分が進んでいるようで実際にはどこにも到達していない感覚に陥ります。
この無意味な努力が、自己評価を低下させ、「自分は十分ではない」と感じさせる要因となります。
3. 比較によるプレッシャー
周囲の人々が持っているものや成し遂げていることと自分を比較すると、相対的に自分が劣っているように感じることがあります。
「隣の芝生は青い」という言葉のように、他人が持っているものが自分よりも良いと感じ、それがネガティブ思考を引き起こします。
2.今より幸せになれると信じている
物や情報などを所有する事で今より幸せになれると信じている状況です。
これは、「もし〇〇だったら」と未来に対しての思考が働いている状況です。
・もし、宝くじで1億円が当たったら幸せだから宝くじを買い続ける
・もし、新作の服を買ったら周りから一目置かれてカッコイイと言われる
・もし、フェラーリを購入したら周りから成功者と思われる
人が「今より幸せになる」と信じる理由には、心理的なメカニズムや社会的な影響、そして個人の経験に基づくものがあります。
以下にその主な理由を説明します。
1. 楽観主義バイアス
心理的なメカニズム
多くの人は未来に対して自然と楽観的な期待を抱く傾向があります。
これを「楽観主義バイアス」と呼びます。
私たちは、自分に起こる良い出来事や成功の可能性を過大評価し、悪い出来事の可能性を過小評価することがよくあります。
これが「未来は今より良くなるはずだ」という信念を支えています。
2. 成長と学習への信念
個人の経験
人生経験を通じて、困難な状況や失敗から学び、それを乗り越えてきた記憶があると、「今より良い未来がある」という信念が強化されます。
人間は成長し、学ぶ能力を持っており、過去の経験から「次はもっと上手くやれる」「次のチャンスはもっと良い結果を生むだろう」と信じることができます。
3. 社会的期待
社会的な影響
社会や文化が持つ進歩の概念が、「未来は現在よりも良くなるはずだ」という信念を強化します。
例えば、技術の進歩や社会の改善、経済の成長など、全体的な社会の発展が個人の幸福感を高めるという期待があります。
このような社会的な期待が、個々人の楽観的な見通しを支える要因となります。
4. 目的と目標
動機付け
人は目的や目標を持つことで、それに向かって努力し、それを達成することで幸せを感じる生き物です。
目標を設定し、それに向かって努力することで、将来の自分は今よりも幸せになると信じることができます。
これは「達成感」や「成就感」を得ることで、今よりも良い未来を期待する理由となります。
5. 困難や逆境に対する希望
希望
困難な状況や逆境に直面しているときでも、人はそれを乗り越えた先にある「より良い未来」を想像することで、希望を持ち続けます。
この希望は、「今は辛くても、いつか必ず良くなる」という信念を支える大きな要因です。
6. 幸福の自己予測
自己効力感
自分自身が行動や努力によって状況を変えられると信じている人は、将来の幸福を自分の手で作り出せると感じます。
この自己効力感が、「今より幸せになる」という信念を支えます。
これらの理由から、多くの人は「今より幸せになる」と信じて日々を過ごしています。この信念は、日常の動機付けや自己成長の原動力として機能し、困難を乗り越える力を与えてくれるものでもあります。
3.成功を測る物差し
物や情報を誰よりも多く持っている人=成功者
持ち物がたくさんあると成功者に見える理由には、社会的な価値観や心理的な要因が関係しています。
以下にその主な理由を説明します。
1. 富と成功の象徴
社会的な価値観
伝統的に、多くの持ち物や高価なアイテムは富の象徴とされてきました。
高価な車、ブランド品、豪華な家などは、経済的な成功や社会的地位を示すものと見なされます。
これらを多く持っていることは、外部から見て成功している証拠と考えられます。
2. 資源と権力の象徴
心理的な要因
持ち物が多いということは、それを購入するための資源や権力を持っていることを示唆します。
特に希少性のあるものや高価なアイテムは、その人が他の人よりも優れているという印象を与えます。
これは、進化心理学的に資源を集めることが生存や繁殖に有利であったという背景も影響しているかもしれません。
3. 消費社会におけるステータスの可視化
文化的な影響
現代の消費社会では、物質的な所有がステータスや成功を可視化する手段として機能しています。
多くの持ち物を持っていることは、その人が多くの資産を持っているだけでなく、それを見せびらかすことができる立場にいることを示します。
これは、他者からの評価を得るための一つの手段となり得ます。
4. メディアや広告の影響
文化的なステレオタイプ
メディアや広告は、成功者が高価なものを持ち、豪華なライフスタイルを楽しんでいるというイメージを強調します。
この影響を受けて、多くの持ち物を持つことが成功者の基準であると認識されるようになっています。
5. 安心感と安定感の象徴
社会的な評価
たくさんの持ち物を持つことは、経済的な安心感や安定感を示すものと捉えられることがあります。
経済的に不安定な状況では、持ち物を増やすことは難しいため、豊富な所有物は「この人は安定した収入があり、未来に対しても安心している」というメッセージを発信します。
これらの理由から、持ち物が多いことは社会的に成功者と見なされる要因となります。
しかし、これは必ずしも内面的な成功や幸福と一致するわけではなく、外見上の評価に基づいた認識であることを理解することが重要です。
物欲が止まらない人が本当に必要とする物は何か?
結論から言うと、他の人に尽くす事です。
なぜならば、心理学的、社会的、生物学的な要因が関係しています。
以下にその主な理由を説明します。
1. 自己効力感の向上
自分が他人の役に立っている、あるいは他人の生活にプラスの影響を与えているという感覚が、自己効力感を高めます。
自己効力感が高まると、自分の能力や価値を認識し、自信が増します。
これが幸福感につながります。
2. 社会的つながりの強化
他人に尽くす行動は、他者とのつながりを深め、信頼関係を築く手助けをします。
社会的つながりが強いと、孤独感が減り、心理的な安心感が得られます。
これが、長期的な幸福感に寄与します。
3. エンドルフィンの分泌
他人を助けたり親切な行動を取ったりすることで、脳内でエンドルフィンやオキシトシンなどの幸福ホルモンが分泌されます。
これらのホルモンは、ストレスを軽減し、リラックスした状態をもたらし、幸福感を高める効果があります。
4. ポジティブなフィードバックループ
他人に尽くすと、感謝されたり、感謝の気持ちを表されたりすることが多くなります。
このポジティブなフィードバックは、自分の行動が価値あるものであると感じさせ、自己評価を高めます。
これがさらに親切な行動を促進し、幸福感を増大させるポジティブなループを作り出します。
5. 利他的行動の進化的背景
人間は、コミュニティや家族、友人と協力して生きることで進化してきました。
利他的な行動は、種の生存と繁栄に寄与するものであり、このため、利他的行動が快感や幸福感をもたらすように進化してきたと考えられます。
6. 自己超越
他人に尽くすことで、自分自身の悩みや欲望を一時的に忘れることができます。
これにより、個人的なストレスや不安から解放され、自己超越的な感覚を得ることができます。
この自己超越の感覚が、深い満足感や幸福感をもたらします。
7. 意味と目的の感覚
他人に尽くすことは、自分の存在に意味を与え、人生に目的を見出す助けになります。
自分の行動が他人の生活に貢献していると感じることは、人生の意味を深め、長期的な幸福感を強化します。
8. 文化的および宗教的影響
多くの文化や宗教では、他人に尽くすことが美徳とされ、これが幸福の源であると教えられています。
このような教えを内面化することで、他人に尽くす行為が自然と幸福感をもたらすようになります。
こんな調査がありました。
研究概要: シカゴ大学のリサーチでは、与える側(ギバー)と受け取る側(テイカー)の幸福感を比較した研究が行われました。この研究では、与える側が持続的な幸福感を感じることが多いという結果が得られました。
結論: 与える行為が、長期的な幸福感の源泉となることが確認されました。
引用:「Givers are Happier than Takers」(2017年)
なので、他の人に尽くす事という事が本当に必要な事であり、幸福をもたらしてくれます。
まとめ
物欲が止まらない悪い習慣3選!人が本当に必要する物とは何?についてお伝えしました。
物欲が止まらない悪い習慣3選!について、ネガティブな影響を受けている、今より幸せになれると信じている、成功を測る物差しが理由です。
物欲が止まらない人が本当に必要する物とは何?について、他の人に尽くす事です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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